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−恒星の色−

肉眼および望遠鏡を通してみる星は、様々な色を持っています。ここでは色の違いはどこからくるのか、について学習します。


恒星の色の原因
恒星には色がありますが、これらの色は恒星の表面温度に対応しています。直観的にも分るとおもいますが、表面温度が低い順に赤、橙、黄、白、青白色を示します。

ウィーンの変位則
温度と放射エネルギーのピーク波長が反比例することを表わす公式です。この法則を一口で述べると、光の波長が長い(短い)ほど表面温度は低い(高い)ということになります。観測から星の放射エネルギーは求められますので、ウィーンの変位則を用いると星の表面温度がわかります。

スペクトル型

星の光をプリズムに通してみると、光がそれぞれの波長に分解されて、虹のような連続した光の帯が見られます。このように分解された光を、光のスペクトルといいます。星のスペクトルを撮ると、ところどころに暗い縞(吸収線)が見えます。吸収線の現れ方から星を分類したものが、星のスペクトル型です。スペクトル型と星の表面温度は密接な関係があり、表面温度の高いものから順に「O,B,A,F,G,K,M」型に分けられます。
覚え方には「Oh, be a fine girl, kiss me!」などがあります。
以下にスペクトル型と恒星の色・表面温度の関係を示しておきます。

スペクトル型 O5 B5 A5 F5 G5 K5 M5
恒星の色 青白 黄白
表面温度 45000K 15000K 8300K 6600K 5600K 4400K 3300K
はじめに
第1章 太陽と太陽系
第2章 恒星の性質と進化
星の明るさ
恒星までの距離と明るさ
恒星の色
HR図
恒星の大きさと質量
恒星の誕生
恒星の進化
星団
第3章 銀河系と宇宙
宇宙科学の最先端
用語
質問



■スペクトル
太陽の光をプリズムにあてるとできるきれいな光の帯のこと。

■スペクトル型
詳しくはここ(美星天文台)

詳しい用語説明は、 用語説明ページ をごらんください。