「レーザーマニピュレーション」とはレーザー光を用いて、目で見えないような小さい微粒子を動かす技術をいいます。
もし、たとえば、人間の血管の中に入れられるくらい小さくて、病気が起こっている場所まで血管中を自由に動いてロボットアームのような腕や手を使って悪い部分を治療したりすることのできる装置(マイクロマシーン)ができたらすばらしいことです。そのような装置を作るためには非常に小さい部品を思いのままに作ったり、組み立てたりすることができないといけません。「レーザーマニピュレーション」を使えば、このような微細な装置の部品を作ったり、装置を組み立てたりすることができると考えられます。そのほかにも、遺伝子治療などでは
DNA のような非常に小さい物質を操作したりする必要があります。このようなことにも「レーザーマニピュレーション」を使うことが考えられます。
このように、「レーザーマニピュレーション」はミクロの世界の物質を扱ったり、ミクロの世界の機械などを作ったりするための必須の技術になると思われます。
微粒子を光で操作するためには重力などに打ち勝つ強い力が必要です。そのために、指向性が良く、強いパワー密度のあるレーザー光が適しています。
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