−太陽の活動とエネルギ−
太陽は他の惑星と違い、自ら光りを放っています。太陽系創成から46億年程度経過していますが、その間それほど大きく変化することなく輝き続けています。この事実が、地球に生命の誕生と進化とをもたらしたことは、今や常識となっています。それでは、そのエネルギーはどのようなメカニズムで発生しているのでしょうか?今回は、このエネルギーについて考えてみましょう。
太陽の活動
黒点
〔黒点の性質と活動〕
構造 |
暗部(中央部;4500K)と半暗部(周辺部)から構成されています。 |
動き |
東から西へ動きます(太陽の自転による動き)。 |
活動 |
極大期・極小期を約11年周期でくり返します。 |
太陽の黒点
→詳細はここ(県立ぐんま天文台)
フレア
黒点付近の彩層が、突然明るく輝く現象をいいます。
コロナ中の一部が爆発を起こし、彩層を熱するために起こります。
フレアは黒点極大期に発生頻度が高く、フレアが発生すると、強い]線・紫外線・電波・電子や陽子などの荷電粒子が放射されます。
フレア画像→詳細はここ(県立ぐんま天文台)
地球への影響
フレアが発生すると、太陽風が強くなります。
結果 高速の荷電粒子の流れで、磁気嵐・デリンジャー現象(電離層が乱される)などが起こりオーロラも発生します。
太陽のスペクトル
太陽スペクトルを詳しく調べると、数多くの暗線(吸収線)が見られます。
これをフラウンホーファー線といいます。
この吸収線から太陽の大気中に存在する元素の種類と存在量を知ることができます。
太陽をはじめとする一般の恒星の元素組成は、大部分が水素(92%)次いでヘリウム(約8%)で、その他の元素は全部合わせても約0.1%にすぎません。
太陽スペクトルの観察→詳細はここ(三重県教育委員会事務局研修分野 研修指導室)
太陽のエネルギー源
4H⇒Heの核融合によって生じることが、現在では分っています。
核融合エネルギーの説明
→詳細はここ 核融合が起こるには
→詳細はここ |
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■黒点
太陽光球面に出現・消滅する黒い斑点
■彩層
太陽の光球のすぐ外側でコロナとの間の部分
■フレア
黒点付近の彩層の一部が1万K位まで温度上昇し、突然明るくなる現象。強いX線、紫外線、電波、電子、陽子などの荷電粒子が発生。
■太陽風
太陽のコロナから、太陽の重力を振り切って吹き出す電子とイオンの”風”バンアレン帯の形成やオーロラ現象に関与
■磁気嵐
地球磁場の不規則変化のうち、ほぼ全地球にわたって同時に起こる大規模なもの。太陽からの荷電粒子流がその原因。
■デリンジャー現象
太陽面の爆発によって無線通信が途絶する現象。
■核融合
水素・ヘリウムなどの軽い原子核が、核反応によって融合し、比較的大きいエネルギーを放出する現象。 |
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