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D-グルコピラノース

D-グルコースには鎖状構造のものと環状構造のものの2種類が存在します。環状構造で炭素原子5個と酸素原子1個からなる環状構造のものをD-グルコピラノースといいます。グルコースには人間の左手と右手のようにちょうど鏡で写したような関係にあって、互いに重ならない構造のものがあり、1つをD-グルコース、他をL-グルコースといいます。
したがって、グルコピラノースにはD-グルコピラノースとL-グルコピラノースが存在します。天然にあるグルコピラノースはD-体のものです。デンプンはこのD-グルコピラノースがいくつもつながったものです。
D-グルコースとL-グルコースの分子モデルを下の2つの図に示します。下の図で、灰色の玉は炭素原子、赤い玉は酸素原子、水色の玉は水素原子を表わしています。玉と玉をつないでいる棒は原子と原子の間の結合を表わしています。上のものがD-グルコースで下がL-グルコースです。これらは互いに鏡面に写った像の関係にあります。
天然に存在するものはD-体のものです。D-体とL-体は偏光に対して違った振る舞いをするので、光学異性体といわれます。








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