X 線は電磁波の仲間です。X 線のことをレントゲン線ともいいますが、これはレントゲンがX 線を発見したためです。
光も電磁波ですが、 X 線は目に見える光よりもずっと短い波長をもっています。波長の短い電磁波は波長の長い電磁波よりもエネルギーが大きいのです。たとえば、紫外線は目に見える光(可視光)よりも波長が短いためにエネルギーが大きく、皮膚に日焼けを起こします。X
線は紫外線よりも波長がさらに短いためにエネルギーも大きく、人体の中まで通ってしまいます。そのため、外から体の中の様子を調べるために使うことができます。
電磁波
電磁波は波の1種で、簡単に電波ということもあります。水面の上の波の伝わる様子は目で見えますが、電磁波の伝わる様子は目で見ることはできません。水の波は水面が上下に振動して伝わりますが、電磁波は電気と磁気が振動して伝わっていきます。水の波で水面が振動する方向は波の進む方向とちょうど直角方向です。電磁波でも同じように、電気と磁気の振動する方向は電磁波の進む方向と直角方向になります。
光や X 線も電磁波の仲間です。
Alexander Jablonski(ヤブロンスキー)は1898年生まれのポーランドの科学者です。彼はカルコフ(Kharkov)大学とワルシャワ大学で物理学を学びました。溶液の発光現象、蛍光偏光などについて研究しています。発光に関するエネルギー状態図はヤブロンスキー図(Jablonski
diagram)として知られています。彼の研究は第1次世界大戦、ポーランド−ボルシェビッキ戦(Polish-Bolshevik
war)、第2次世界大戦において軍隊へ入ることにより、3度中断されました。ヤブロンスキーは1921年から1926年までワルシャワオペラの第一バイオリンとしても活躍しています。