「実験 II」の項に引き続き、ここでも実際の化学発光を観察してみましょう。
蛍光物質として、「実験 II」ではペリレンを使いましたが、ここではローダミンBという色素を使います。ローダミンBの励起状態を作り出す化学反応は「実験-2」と同じくシュウ酸ビス-(2,4-ジニトロフェニル)(DNPO)と過酸化水素との反応を利用します。 |
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ローダミンBの蛍光
化学発光を見る前に、ローダミンBの蛍光を見てみましょう。
ローダミンBに目に見えない紫外線をあてるとローダミンBの励起状態が作られます。その結果、ローダミンBからの蛍光を観測することができます。下のビデオでは赤色のローダミンB溶液に紫外線をあてたときのローダミンBのオレンジ色の蛍光を見ることができます。
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ローダミンBの化学発光
試験管に入っているローダミンBの溶液に過酸化水素の溶液を加えます。そこに、さらにシュウ酸ビス-(2,4-ジニトロフェニル)(DNPO)結晶をスパチュラで半杯程度加えてから(暗くしてから
DNPO を加えているので、ビデオではこのシーンは見えません)、試験管を振るとDNPO と過酸化水素が化学反応を起こします。その化学反応に伴ってローダミンBの励起状態が生成するため、上のビデオで見たときと同じ色のローダミンBの蛍光を見ることができます。 |
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■紫外線
人間の目に見える光を可視光といいます。可視光の波長領域はおよそ 400 nm〜700 nm です。
■スパチュラ
スパチュラは少量の試料を取ったりするのに使います。
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