秋田の自然とクニマス 本文へジャンプ
田沢湖へ再びクニマスを


 現在の田沢湖の水質

 1972年から石灰石を使った酸性水の中和対策が始まめられました。
1991年には玉川酸性水中和処理施設が本格的に運転開始し、湖水の表面は徐々に中性に近づいています。そして放流されたウグイが見られるようになりました。
 しかし、2000年の調査したところ深度200メートルでpH5.14 - 5.58、400メートルでpH4.91とまだ酸性で、湖全体の回復はできていない。
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 酸性に強いと言われるうぐいの卵も、耐えることができないが、田沢湖に流れ込む平杉沢という川で繁殖したものが生きのびているようである。

 クニマスが再発見されて以来、田沢湖へ戻そうという気運は高まっている。しかし、水質は依然としてクニマスのような酸に弱い魚は生きていけない。住めるような水にするには、あと数十年かかるという話もある。
 一度壊した自然を取り戻すためには、多くの年月と知恵を要すると言うことである。自然と共存して生きていくための知恵をはたらかせなければいけないのではないでしょうか。