秋田の自然とクニマス 本文へジャンプ
どうして滅びたの


 1940年戦争中の日本は、水力発電と農業用水に使うために玉川の水を田沢湖に入れた。
 玉川の水を田沢湖に入れダム湖として、発電のために利用することにした。玉川の水は強酸(PH1.2)で、それまで農業用水として使えなかったので、田沢湖に入れて薄めたものを農業用水として使うようになった。
 この玉川の強酸の水を田沢湖に入れたことにより、湖にいた魚や小動物のほとんどが姿を消した。
イメージ

PHとは

 PHとはペーハーと読み、水が酸性かアルカリ性かを表している。7が中性で小さくなるほど酸性が強くなる。玉川の水はPH1.2という強い酸性で、淡水魚はPH6.0〜8.0程度では影響がなく、PH4.0以下やPH10以上では生きていけない。餌になるユスリカ類やカワゲラ類の多くはPH5.5以下になると生きていけない。したがって、魚が耐えられても餌がなくなるので生活できなくなる