児童を野外観察へ引率する前にしておかなくてはならないことを紹介します。基本的なところは,野外で行う活動全般に言えることなのでそれほど難しいことではないと思います。
場所の選定・日程調整  どこを観察場所に選定するか,行こうとする日にちに学校行事がないかどうかを確認しましょう。予備日がとれる場合は,そちらも同様に考慮します。また,学校を出発してから帰るまでの綿密な計画を立案します。
所属長の許可  場所と日程が決まったら,所属長の許可をいただきます。
地権者の許可  日程と活動内容を詳しく知らせて,地権者の許可をいただきます。環境を壊さぬように細心の注意を払うことと,観察が終わったら復元に努めることを十分に説明します。まず電話をし,詳細は文書を発送したり,直接出向いて話しをします。
 許可がおりない場合は場所の選定からやり直します。
移動手段の確保  徒歩で移動できる場合を除き,バスなどの移動手段が必要です。早め早めの確保が肝要です。少なくとも行こうとする日の1〜2ヶ月前には行動を始めたいものです。市町村のバスを利用すると無料で行けます。
下見をする  下見なしに野外観察は考えられません。必ず行ってください。下見のポイントは次の通りです。
1.観察場所までの経路や危険な動植物の存在確認
2.交通量の確認
3.トイレや給水場所の有無
4.事故に備え,近くの医療機関や連絡場所の確認
5.携帯電話の通話可能エリアかどうかの確認
児童への事前指導  現地では観察に集中し,無用な指示に時間をとられることがないように事前指導を入念に行います。
1.目的,服装,持ち物の確認
2.マナーの確認(環境を壊さない,元に戻す,ゴミを捨てない)
帰校したら  所属長への報告と,地権者がいた場合はお礼の手紙など謝意を伝えるようにします。活動が終わってから2・3日中がいいと思います。
 活動してみての所感をまとめ,次年度へ申し送りましょう。