暑くても,長袖長ズボンが基本です。また,帽子をかぶり軍手をしてなるべく肌を露出しないようにします。
 なぜなら,野外観察にはどうしても危険が伴いますし,擦り傷や切り傷,危険な植物や虫などから体を守らなければいけないからです。
 ズックは,特に野外観察用に用意する必要はありません。はき慣れたズックで十分です。ただ,雨の日の翌日などに活動を組む場合は長靴がよいと思います。
 持ち物を入れる袋はリュックが最適です。何より両手が使えて安全ですし,活動もしやすいです。
 ※イラストにはありませんが活動場所によっては給水ができないところがあります。水筒やペットボトルで水分補給できるようにしておいてください。
 露頭をスケッチしたり,先生の説明をメモしたりとクリップボードは手放せません。
 どうしてもなければ,小さめの画板でもいいと思います。
 鉛筆は2〜3本削った状態で持ってきておきます。ポケットに入れておくとすぐにメモがとれるので,キャップをした状態がいいと思います。消しゴムは必要に応じて持たせて下さい。活動時間がそれほど長くとれない時は,消す時間ももったいないものです。
 露頭のスケッチをするときに使います。デジカメで写真を撮るというのもいいですが,逆に情報量が多すぎて何をみてよいのかという視点がぼやけることがあります。
 児童にスケッチさせるときは,視点を与えて活動させましょう。
 フィルムケースは,現地で何か採集できるものがあったときに使います。採取する予定がなければいりません。
 ビニールのチャック付き小袋はディスカウントショップで売っています。これも,現地で何か採取できるものがある場合に使います。
 採取したら,袋に年月日と採取場所,採取物の名前を記入しておきます。
 日焼け止めは,学校出発前にあらかじめ塗っておきましょう。意外に照り返しがきついものです。
 野外観察で記録をとるときには,スケールとなるものが必要です。メジャーでなければハンマーや硬貨,ものさしなどでも代用は可能です。
 スケッチするときに長さを記入したり,デジカメがあったらメジャーも入れて撮影したりするといいでしょう。
 ビニールの小袋に年月日などを書き入れるのに使用します。
 現地で大きめの採取物があったとき,またはある程度角ばっているものだったときなど,新聞紙で包んで持ち帰ると安全です。
 地層を掘るときに使います。観察の対象が硬い岩石や地層の場合は必要ありません。
 汗ふきのタオルです。ハンカチ程度ではぬぐえない汗をかくことがあります。
 ちょっとした体の汚れや,けがにも対応できます。ティッシュの他に,ウェットティッシュもあると役に立ちます。
 ルーペは必需品です。近くでじっくりと岩石などの観察をしましょう。使い方は,学校で十分指導しておきます。
 太陽は絶対に見てはいけません。失明します。
 ハンマーは,担任が代表して持つ分にはいいと思います。どうしても,児童に活動させたい場合は,十分使用法を練習させないといけません。
 主に,硬い岩石を割って新鮮な面を出すときに使います。まわりに人がいないか十分確認しましょう。(これくらい離れれば安全という数値は難しいですが,半径数メートル以上は離れた方が無難です)
 ハンマーを持って行く場合,児童に活動させたい場合は,ゴーグルの携行が必須条件です。
 ゴーグルなしで活動した場合,ハンマーで割った硬い岩石の破片が自分自身や周囲にいた児童に飛び散り,目に入って失明する恐れがあります。